AIが即興GMをするTRPG会を開催した
12月は毎月開いているもくもく会ではなく、お試しでTRPG会を開催した。
勉強会の常連参加者がTRPG経験者だということがわかり、話が盛り上がったので開催することになった。
いきなりがっつりTRPGを遊ぶのは難しいだろうと思い、極軽量ルールの2400を採用。GMはAIに任せることにした。果たしてこれでうまくいくのか。
実際の進め方はこうだ。
今回はClaudeのデスクトップアプリに、
- 2400 Codebreakers v1.2
- 2400 Emergency Rules v1.3
この2つをアップロードした。
Codebreakersはマトリックス風の世界観を持つルールで、Emergency RulesはいわばGM心得ガイドである。このGMガイドが、そのままAIに対するGMプロンプトになる。
次に「2400 Codebreakersで、プレイヤー3人、1時間程度のセッションを遊びたい」と伝える。これだけで準備が始まる。
いくつか質問させてください:
1. あなたがGMをされますか? それとも私にGM進行をサポートしてほしいですか?
2. プレイヤーの経験値は? TRPGに慣れた方々ですか?
3. シナリオの好み:
- 潜入・調査系
- 逃走・アクション系
- 探索・謎解き系
どれがお好みですか?
これらが分かれば、より具体的なセッションプランを作れます!これに対して、
- 私がGM補助をする
- プレイヤーは初心者
- シナリオはお任せ
- キャラクターは未作成
と回答した。
すると、即座にキャラクター案、シナリオ概要、進行イメージが提示される。ここはプレイヤーに見られるとネタバレになるため、GM補助役である自分がざっと確認し「これでOK」と判断した。プロンプト次第では、この部分を非表示に制御できそうだ。
キャラクター作成も簡略化したかったので「お任せで」と伝える。すると、マトリックス風の世界観に沿ったキャラクターが自動生成された。
この世界では、シミュレーションの異変に気づいてしまった人間がプレイヤーとなる。目覚めと同時に「エクスプロイト」と呼ばれる能力に目覚め、敵対存在であるデーモンはMr. スミス的存在、という設定だ。
了解です!では3人分のキャラクターを作成しますね。
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🎭 キャラクター完成
プレイヤー1: Cable(ケーブル)
- 背景: Bystander - 元・配送ドライバー
- スキル: 運転 d8
- エクスプロイト: Move - 壁を走ったり、屋根を飛び越えられる
- アイテム: バンの鍵、作業用グローブ、懐中電灯
- 特徴: デーモンに最初は気づかれにくい
プレイヤー2: Hazard(ハザード)
- 背景: Bystander - 元・ビル清掃員
- スキル: ビルの構造把握 d8
- エクスプロイト: Hide - 息を止めている間、人に気づかれない
- アイテム: マスターキー(汎用鍵)、ヘッドライト、ロープ
- 特徴: デーモンに最初は気づかれにくい
プレイヤー3: Shift(シフト)
- 背景: Bystander - 元・カフェ店員
- スキル: 人を観察する d8
- エクスプロイト: Shift - 念力で物を動かせる(弾丸を逸らす、ドアを開ける等)
- アイテム: スマートフォン、ペンライト、救急セット
- 特徴: デーモンに最初は気づかれにくい
3人の繋がり:
- Cable と Hazard: 同じビルで偶然「真実」を見た
- Hazard と Shift: 逃走中に偶然出会い、互いに助け合った
- Shift と Cable: Metaの紹介で知り合ったそしてゲームが始まるとAIがGMをしてくれる。
🌙 セッション開始
導入
3日前の夜、あなたたち3人はそれぞれ別の場所で「それ」を見ました。
Cableは配送中、ビルの壁が一瞬グリッチのように歪むのを見た。
Hazardは清掃中、床のタイルの下に流れる緑色のコード(プログラムコード)を見た。
Shiftはカフェで、客の動きが一瞬止まり、全員が同時に同じ動作をするのを見た。
その瞬間、あなたたちは理解しました。
この世界は、シミュレーションだ。
そして同時に、不思議な力に目覚めました。
今夜、23:00
見知らぬ番号からメッセージが届きます:
> 廃工場に来い
> 座標: 35.6895, 139.6917
> 助けたい
> 来ないなら勝手にしろ
> - M
あなたたちは別々にその場所に向かいました。
場面1: 廃工場での出会い
錆びた金属のドアを開けて中に入ると、薄暗い工場の中心にフードを被った人物が立っています。
他に2人、同じように呼ばれたらしい人物がいます(お互いのPCです)。
フードの人物が低い声で言います:
Meta: 「よく来た。座れ」
錆びた椅子がいくつか転がっています。
Meta: 「お前らは3日前に『目覚めた』。そうだろ? 俺もだ。6ヶ月前にな」
「悪いニュースがある。お前らは今、マークされてる。デーモンっていう連中にな」
「72時間以内に街から出ないと、捕まる。『矯正』されて、また羊に戻される」
Metaはテーブルに古い携帯電話を3つ置きます。
Meta: 「偽のIDを用意できる。お前らが街を出るのを手伝う」
「ただし…」
彼は立ち上がり、廃ビルの方向を指さします。
Meta: 「あの廃ビル、3階に俺のパッケージがある。取ってきてくれ。そうすりゃIDを渡す」
「なんで自分で行かないかって? 俺はもう顔が割れてる。お前らならまだ、デーモンも本気で追ってない」
あなたたちはどうしますか?
- Metaに質問する?(何を聞きますか?)
- パッケージを取りに行く?
- 断って別の道を探す?
(プレイヤーの行動を教えてください!)このテキストを読みながら、プレイヤー同士で相談し「パッケージって何?」などの行動や質問を入力すると、AIが即座に反応して物語が進んでいく。
全体の感触はこんな感じだった。
- 選択肢提示に加えて、必ず自由入力も許容してくれる
- どんな行動にも基本的に返答が返ってくる
- ダイス判定では、失敗・部分成功・成功の結果が事前に提示され、リスクを把握した上で行動できる
セッション時間は約45分。終盤はわかりやすく展開を巻いてきたので、時間を意識した進行をしていた可能性が高い。
事前にAI GMでのソロプレイは確認していたが、複数人プレイでも問題なく成立することがわかった。人間GMのようなエモーショナルな演出は控えめだが、淡々とした進行はマトリックス風の世界観にはよく合っていたと思う。
次は、よりTRPGらしいルールであるOSE(古いD&Dを再構成したシステム)を使い、ダンジョンクロールを試してみたい。