Raspberry Piで軽量ミュージックプレイヤーを動かす
以前Raspberry PiをAirPlayサーバ化することに成功しました。もう一歩踏み出して、音楽の再生をRaspberry Piにさせればいいんじゃないか。Mid 2011モデルのMacbook Airの負担をRaspberry Piが肩代りすればいいのではないかと考え、Raspberry Piで音楽を鳴らすことにしました。
iTuensライブラリをマウント
iTunesはTime CapsuleのNASにあるので、利用できるようにマウントします。sambaでマウントします。まずはcifs-utilsをインストールします。
sudo apt-get install cifs-utils
マウントポイントをホームフォルダに作り、そこにマウントします。
mkdir -p mnt/disk
sudo mount.cifs //192.168.0.2/AirMacDisk ~/mnt/disk -o sec=ntlm
これでiTunesライブラリへアクセスできるようになりました。
cmus
うちのRaspberry Piは初回セットアップ時を除きsshで操作します。基本的にCUIです。ということはRaspberianにデフォルトでインストールされているであろうミュージックプレイヤーは使いません。代わりにコマンドラインで動くcmusを使います。
パッケージが用意されているので、インストールは簡単です。
sudo apt-get install cmus
実行方法は
cmus
ですが、必ずチュートリアルとドキュメントを読みましょう。
なぜならcmusはVi likeな操作で動かすミュージックプレイヤーなのです。裏を返すと操るために少しだけ学習が必要なのです。
man cmus-tutorial
man cmus
最低限覚えればいいのは終了方法です。ESC
キーを押してから:q
と入力してEnter
キーでコマンド実行です。Vimのように:h
でドキュメントを呼び出そうとしてもman cmus-tutorial
かman cmus
でドキュメントを読みなさいと言われるだけなので、Vimより厳しいです。
初回起動時の流れはキーボードの5
でファイルブラウザを呼び出して、音楽ファイルの詰まったフォルダを選択し、a
でライブラリに追加します。スキャンされた曲はキーボードの1
でライブラリビューが表示されます。j
,k
で移動、c
で再生、一時停止、+
と-
で音量調整、/
に続いて検索キーワードを打ち込んで曲を検索できます。キーボードの7
でキーバインドを調べることができます。
さて、音楽再生で消費するCPUリソースをRaspberry Piへ丸投げすることに成功しました。操作方法は宗教上の理由でハードルになりません。Raspbery PiのLoad Averageは0.14, 0.10, 0.10! しかし、素晴らしいことばかりではありません。
曲をiTunes Storeから買っているからiTunesを使う。手に入れた曲はiTunes Matchに登録したい。iPhoneのアップグレード時にiTunesを使う。たまにiTunesで映画をレンタルする等。結局iTunesを使うわけです。
できることならAppleにはさらに軽量なiTunes1を開発していただきたいところです。
ちなみにcmusはHomebrewに登録されているので、OS Xユーザーは
brew install cmus
でサクッと試せます。もしかしたら無理にRaspberry Piを使う必要はなかったかもしれませんが、何事も挑戦です。
Footnotes
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iTunes 12は以前よりも軽くなったと思いますよ。 ↩