2008年から愛用しているXBOXコントローラの調子が悪く、幾つかのボタンの効きがすこぶる悪い。グレネードを投げたり近接攻撃を繰り出したつもりが何もしていなくて、敵に殴られることが多くなった。DOOMで酷使しすぎたのが原因かもしれない。従来通りXBOXコントローラが丈夫かつ安いので、それでも良かったけど、趣向を変えてSteamコントローラーに挑戦してみることに。

日本からでもAmazonで購入できるが、Amazon.comで購入。本体と送料で$49.99 + $6.16。7月20日発送、29日着。最初の予定では8月9日着だったので早いといえば早い。

Steamコントローラの特徴は動画を見たり製品ページを見ると手っ取り早い。

Windowsで使ってみる

PCにレシーバーを取り付ければすぐ使える。デスクトップモードでマウス代わりに使えてちょっとした操作もコントローラで済むのは便利。日本語入力はできないけど、ソフトウェアキーボードで入力もできる。デュアルトラックパッドのハプティクスフィードバックが振動とジジジという音で伝わってきて気持ち良い。

タッチパッドは最初、照準を合わせるのに苦労しても次第に具合がつかめてきて、慣れ次第。右のタッチパッドに指を置いたままコントローラを傾けるとモーションコントロールができて、2種類の操作方法を随時切り替えながら遊べる。背面のボタンは単純に便利。

キーボード + マウスのゲームはメーカーもしくはコミュニティからキーアサインが提供されているので、慣れてしまえばどんなゲームもコントローラで操作できるのは気に入っている。

あと地味にワイヤレス便利。XBOXコントローラのケーブルがとても長くて足に引っ掛けていたりしたもので。

Macで使ってみる

レシーバーを取り付けSteamクライアントが起動している間に限って使えた。デスクトップモードも使える。ソフトウェアキーボードの挙動がおかしくて、全画面でソフトウェアキーボードが立ち上がってしまうのと動きがもっさりで、そうじゃないんだよね感がすごい。これは今後の改善に期待。

新しいMacbookではローグライクを遊ぶ程度でコントローラの必要性は低いかと思いきや、SteamストリーミングでPCからMacにゲームをストリーミングして遊べるということに今更気づく。しかもすごく簡単にストリーミングできる。

[以前Raspberry PiでMoonlight Embedded動かしていた時より]({% post_url 2014-10-30-air-play-usb-audio-raspberrypi %})も段違いに快適。持っているUSBハブにHDMI出力機能があるので、TVを使って遊ぶことも可能。ナンテコッタ。

Raspberry Piで使ってみる

MacのSteamストリーミングで存在意義が揺らいだRaspberry Pi。こいつはSteamコントローラが簡単に動かない。もし、Raspberry PiにLinux版SteamクライアントもしくはSteamOSがインストールできれば楽に使えたかもしれない。けれど、両者ともにARMプロセッサをサポートしていない。SteamリンクはARMプロセッサを使っているのに？ 疑問を持たないほうが幸せなこともある。Raspberry PiでSteamコントローラを動かしたい場合、ynsta/steamcontrollerを利用することになる。

それで試した結果、一応動く。けれども快適にプレイできない。XBOXコントローラの動作をエミュレートするので、Steamコントローラとして認識されないのが辛い。これではSteamコントローラを使うアドバンテージがまったくない。だったら親機であるPCにレシーバーを挿して、Raspberry Piはストリーミングを行うのみにした方が良い。これならSteamコントローラとして使える。

しかし、Macで快適ストリーミングができるということを考えると…。いやいや、試していないがSteamストリーミングではSteam以外のゲーム（OverwatchやDiablo3など）が遊べないのでは？ 試してみたらDiablo3をストリーミングできて、Steam以外のゲームもSteam経由ならばコントローラの設定が利用できるので普通に遊べてしまった。おおっと。

それで

コントローラにしてはお値段がまあまあする。これより高いのはXBOX Eliteワイヤレスコントローラぐらいじゃないかな。キーアサインのカスタマイズが相当豊富なのでPCゲームをメインにプレイするなら試して見る価値はあり。

副作用としてストリーミングで遊びたければMacを使えば良いという新しい発見があった。なぜストリーミングにこだわるのか？ 椅子のおかげでケツが痛いからである。俺は寝っ転がってゲームをやりたいんだ。